「いつもありがとう」作文コンクール

審査員の紹介

あさのあつこ(作家)

あさのあつこ
(作家)

あさのあつこ(作家)

岡山県生まれ。
主な作品に『バッテリー』シリーズ、『ほたる館物語』シリーズ、『No.6』シリーズなど

第17回コンクールの講評

今回も読みながら、何度も何度も感心しました。学年を問わず、しっかりした文章、自分のまわりの人々やできごとを見つめる視点の確かさ。さらに、〝ありがとう〟という言葉の深さや広がりをちゃんとつかんでいく力には、もう、こうさんです。わたし自身が〝ありがとう〟を適当につかっていたなあと、反省しています。人間っていいなあとも、しみじみ思ってしまいました。それほど、読み手の心に届く作文ばかりでした。

森田正光(気象予報士)

森田正光
(気象予報士)

森田正光(気象予報士)

テレビの気象コーナーでおなじみのお天気キャスター。
テレビ出演以外にも出版や講演などを精力的に行っている。

第17回コンクールの講評

子どもの感性は時代を反映しているのか、今回はユーモアのある作品に秀作が多かったように思いました。世界は必ずしも明るいことばかりではありませんが、それだからこそ、子ども達の素直な日常にホッコリし、共感できました。「子を持って知る親の恩」という言葉がありますが、この作文を読んだお父さんやお母さんは、「子を持って知る子の恩」と感じたのではないでしょうか。「ありがとう」は、言われた側もとても幸せになる言葉です。今回、応募作品が少し減りましたが、これは子どもの活字離れという要因もあるのでしょう。しかし逆に、活字で届ける「ありがとう」の価値はむしろ上がっていくのではと感じました。

小島奈津子(フリーアナウンサー)

小島奈津子
(フリーアナウンサー)

小島奈津子(フリーアナウンサー)

フジテレビ「めざましテレビ」でキャスターをつとめ、2002年に退社。その後、フリーアナウンサー、タレントとして、多数のテレビ、ラジオに出演中。中学生の女の子のお母さん。

第17回コンクールの講評

皆さんの作品をひとつひとつ楽しく読ませていただき、大人になって忘れてしまっていた自由で豊かな文章表現に、読んでいるこちらも心豊かになっていく実感がありました。今年は読み進めていくうちに涙があふれる作品や、自分の悩みや葛藤としっかり向き合い成長していく作品など、小学生とは思えない表現力に驚かされました。

山﨑正毅(シナネンホールディングス)

山﨑正毅
(シナネンホールディングス)

山﨑正毅(シナネンホールディングス)

シナネンホールディングス(株)代表取締役社長

第17回コンクールの講評

日常の何気ない行動に対して、子ども達は我々が思っている以上の感受性を持って反応し、家族への愛情と感謝を感じているということを、心温まる作品を通じて感じました。常日頃から自分自身に関わる人への感謝の気持ちを持つことの大切さを改めて教えていただいた、そんな気持ちになります。毎年、全国から本当に素敵な言葉の贈りものをいただいていると思っております。私からも皆さんに「ありがとう」の気持ちを贈りたいと思います。

清田 哲(朝日小学生新聞)

清田 哲
(朝日小学生新聞)

清田 哲(朝日小学生新聞)

小学生向けの「朝日小学生新聞」と中学生向けの「朝日中高生新聞」 を発行する朝日学生新聞社の編集長。

第17回コンクールの講評

作品を通して、今回もたくさんの「ありがとう」と出会うことができました。応募された数だけ「ありがとう」がありました。身近にいる家族だけでなく、「お金」や「ラジオ体操」など物をテーマにした作品も集まりました。みなさんのありがとうに対する視点がどんどん広がっているように感じました。みなさんの見つけた「ありがとう」をいつまでも忘れないで大切にしてください。