あさのあつこ
(作家)
岡山県生まれ。
主な作品に『バッテリー』シリーズ、『ほたる館物語』シリーズ、『No.6』シリーズなど
今回も、心をゆさぶられるたくさんの作品を読ませていただきました。みなさん、ありがとう。毎回そうなのですが、今回は特に”やさしさ”があふれていると、感じる作品ばかりでした。こういうやさしさがあるんだ。人はこんなふうに人にやさしくなれるんだ。わたし自身が気づかされた気がします。それは、みなさんの人を見つめるまなざしが、やさしいからでしょう。そして、それをきちんと表せる文章の力。すごいなあと、うなりました。どの作品も満点だと思います。
森田正光
(気象予報士)
テレビの気象コーナーでおなじみのお天気キャスター。
テレビ出演以外にも出版や講演などを精力的に行っている。
「ありがとう」は、一番身近な人に伝える事から始まって、多くの人への感謝へと広がっていきます。今回の「ありがとう」は、お母さんへが10編。そして次に多かったのが祖父への6編でした。孫を持つ身としては、この祖父への感謝が私自身への「ありがとう」のようにも聞こえました。また今回は、ストーリー性に加え、場面が浮かぶ表現にも感心しました。特に低学年の作品は素直な表現に心温まりました。
小島奈津子
(フリーアナウンサー)
フジテレビ「めざましテレビ」でキャスターをつとめ、2002年に退社。その後、フリーアナウンサー、タレントとして、多数のテレビ、ラジオに出演中。
今年もたくさんの「ありがとう作文」を作って下さり、ありがとうございました。心が温まったり、躍ったり、切なくなったり、涙が出たりと、大いに心を揺さぶられました。こと更驚いたのは、近くにいる大人の声がけや質問の答え、また、言葉にしなくてもその行動や態度を、きちんと汲み取り感謝できていることです。お互いの思いやりが通じ合うって、素敵!それを表現できる皆さんもまた素敵です。
山﨑正毅
(シナネンホールディングス)
シナネンホールディングス株式会社 代表取締役会長
日常の何気ない行動の一つひとつに対して、子ども達は我々が思っている以上の感受性を持って反応し、大切な人への愛情と感謝を感じているということを、心温まる作品を通じて感じました。常日頃から自分自身に関わる人への感謝の気持ちを持つことの大切さを改めて教えていただいた、そんな気持ちになります。毎年、全国から本当に素敵な言葉の贈りものをありがとうございます。私からも皆さんに「ありがとう」の気持ちを送りたいと思います。
吉田 由紀
(朝日小学生新聞)
「朝日小学生新聞」や「朝日中高生新聞」を発行する朝日学生新聞社の編集部長。
交わした言葉、食べさせてくれた料理、ふとした表情……。どの作品も、細かいところまでよく表現されていました。読んでいると、みなさんが「ありがとう」を伝えたい人との宝物のような時間を、短編映画のように心に浮かべることができました。気持ちを言葉で表すのはむずかしいものですが、自分にしっかりと向き合い、素直に書いていると感じました。ひとつの文が長すぎず、リズム良く読めることにも、工夫を感じました。