役員インタビュー

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Executive Interviews

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社外取締役メッセージ

監督機能を発揮し、持続的成長を後押しします。

平野 和久

社外取締役
(常勤監査等委員)

平野 和久

取締役会のさらなる活性化

私は、2020年6月にシナネンホールディングスの社外取締役に就任しました。常勤監査等委員として毎日出社し、事業会社4社の非常勤監査役も兼任して、各社の社長や役員との面談、それぞれの拠点での監査役監査にも同行するなど、グループ全体の情報収集に努めています。

 就任前、私自身は欧米の外資系企業での経験が長く、歴史ある当社グループとは違いがあると予想していましたが、それほど違和感はありませんでした。風土改革を推進していく中で、山﨑社長から「忖度なく自由に意見を出してほしい」と要望があり、実際に提言したことの一つが、事業会社の取締役会の実効性についてです。一部の事業会社の取締役会は、月次の定例報告に終始していると感じ、本質的な課題と対策の議論の場とすべきと当社の取締役会で意見を述べたところ、すぐに山﨑社長から指示があり、徐々に改善されてきました。

 当社の社外取締役メンバーは、過去数年で経験豊かな方々が揃い、議論の厚みが増してきたと思います。外資系企業の経営経験がある委員は事業戦略の面から実践的なアド バイスを、政府および報道機関での経験がある委員はSDGsなど社会の意識変化を踏まえた企業の対応について、法律の専門家からは事業運営における法的リスクについて助言されています。私は冒頭で申し上げたように、常勤として情報収集に努める中、より具体的な事象を基に意見を述べ、非常勤の方々にも重要な情報が十分に伝わるように心掛けています。また、私自身のバイアスが かからないよう、重要事項については業務執行役員から直接説明してもらう機会を設けています。

 近年では、海外での大型風力発電事業撤退に関する案件や第三次中期経営計画策定時に説明の機会を設けていただきました。実は、第三次中期経営計画については、社外取締役から活発な意見があり、取締役会でも緊張感を持って議論が行われました。社外取締役メンバーは、社外の事例も数多く目にしていますので、第三次中期経営計画の目指すところが明確で、外部に伝わる内容かどうかなど、限られた時間内で真剣に議論ができたのは良かったと思います。

「健全な懐疑心」で挑戦を後押し

第三次中期経営計画における施策では、特にグループガバナンスの強化、そのためのリスク管理体制の強化について注視しています。当社グループは総合燃料商社として成長する中、信用ある固定化した取引先が多かっただけに、リスク管理体制に未熟な部分があったのも事実だと思います。これまでの歩みの中で、固形燃料メーカーから石油・ガス・電力の卸売と小売業などへと事業転換を遂げ、近年では事業の多角化、脱炭素への取り組みなど、事業ポートフォリオの変革を進めており、新規施策を推進する上でリスク管理体制の強化は不可欠です。

 私たち監査等委員の役割は、当社のチャレンジを抑制するのではなく、後押しすること、そして必要な時に軌道修正のための助言や勧告を行うことで、業務執行取締役への監督機能を発揮することです。心がけているのは、「健全な懐疑心」を持って話を伺うことです。また、社外取締役だからこそ全体を俯瞰して冷静に判断できることもあります。

 2024年3月期からは、監査法人で長く活躍された宗像雄一郎氏が新たに社外取締役に加わりました。この結果、取締役9名のうち、過半数(5名)が社外取締役となり、十分な監督機能が整備されています。今後も、株主利益を考慮することに加え、持続的成長を遂げていくために、社会のニーズに応え、社員が誇りを持って働ける会社となるよう努めていきたいと思います。

新任社外取締役メッセージ

グローバル企業での経験を活かし、有効なモニタリング機能とアドバイザリー機能を果たして、当社グループの変革に貢献します。

宗像 雄一郎

社外取締役
(監査等委員)

宗像 雄一郎

私は、創業以来の長い歴史とともに「脱炭素社会の実現に貢献する総合エネルギー・ライフクリエイト企業グループへの進化」という当社グループのビジョンの中に、今後の成長性と社会貢献の可能性を感じています。脱炭素社会の実現という大きな社会課題がある中、エネルギー、住まい、暮らしを事業領域に据え、第三次中期経営計画において財務・非財務目標を明確に設定し、成長戦略と経営基盤の強化を実行して変革を図る方向性に強く共感しています。

 当社における私の役割は、このビジョンの実現のために、社内・社外役員や社員の方々と活発な議論などを重ねながら、長年のグローバル企業での監査・アドバイザリー経験、国際経験、ファームのマネジメント経験を活かして、会計、財務、リスクマネジメントの観点から、経営管理、コンプライアンス、新規投資、海外進出、ESGなどについて、有効なモニタリング機能とアドバイザリー機能を果たすことであると考えています。

 当社グループが社会課題を意識しながら時代の変化に柔軟に対応し、新しいテクノロジーとの融合を図りエネルギーと住まいと暮らしの総合的なサービスで人々の豊かで快適な生活、ひいてはサステナブルな社会の実現に貢献することによりさらなる躍進と飛躍を遂げることを期待するとともに、私自身もその実現に社外取締役(常勤監査等委員) 貢献したいと考えています。

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