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シナネンホールディングスグループは、「エネルギーと住まいと暮らしのサービスで地域すべてのお客様の快適な生活に貢献する」を企業理念に掲げ、ご家庭向け・法人向けのエネルギー販売を主軸に、建物のメンテナンスサービス、シェアサイクルサービスなど、様々な事業を展開しております。

2023年度のシナネンホールディングスは、非常に厳しい業績となりました。電力事業での「逆ザヤ」に伴う大幅な損失に負うところが大きいと認識していますが、皆さまの期待に応えられなかったことを真摯に受け止め、経営責任を明確化し、2024年度は、業績回復に向けて経営体制を刷新して、全力で取り組む所存です。

また、電力需給管理の高度化を推進し、改めて収益確保の可能な体制の構築を目指します。具体的には、BtoB事業において、市場連動型プランへの移行を推進し損失リスクを低減してまいります。また、BtoC事業においては、他社のバランシンググループ(代表者契約制度)に参加し、電源調達と需給管理を委託していきます。2023年度の状況を踏まえて改善策を徹底することで、2024年度の連結業績で、営業利益28億円の黒字を見込んでいます。

足下の業績改善に向けた取り組みと同時に、中長期的な成長を見据えた改革にも取り組んでいきます。今一度、エネルギー会社からサービス会社へと社員の意識を変革し、エリアに適したサービスを提供していきます。かつてリテール営業へのシフトを決断し、将来の成長に向けてLPガス周辺事業を拡大してきたように、さらなる川下戦略の強化策としてリテールサービスを拡大してまいります。

また、国内事業基盤の再整備も進めていきます。2015年に持株会社制に移行し、事業ごとの最適化を重視してきました。一方、縦割りの事業構造が硬直化し、同一エリアで、複数の事業会社が類似したサービスを提供するケースも見られるようになっています。今後は、エリアごとに、提供する商品・サービスを棚卸しするとともに、地域の中で、お客さまごとに提供できる商品・サービスを考えていくことで、当社グループとしての提供価値とは何かを捉えなおして、事業ポートフォリオを再構築することも必要だと考えています。具体的には、グループ事業をエリアごとに融合させて顧客基盤を構築し、メリハリの効いた地域戦略を実施していきます。グループのメンテナンス事業網を全国に展開することで、地域に密着して高品質なサービス提供を担う企業へと変革していきたいと思っています。

加えて、これからの成長に向けた新規事業の開発も引き続き取り組んでいきます。ソーラーシェアリング、EV普及の促進、バイオ燃料によるGHG排出量の削減など、脱炭素化に貢献する新規事業の創出を考えています。

当社グループは2027年に創業100周年を迎えます。煉炭・豆炭という固形燃料のものづくりから始まり、エネルギー会社としての責任を果たすとともに、時代の変遷に応じて商品・サービスを変えながら、さまざまな形でお客さまを、社会を支えるため、幅広い事業を展開してまいりました。当社グループのロゴマークは炎をイメージしています。これからの当社グループは、この"エネルギーの炎"を"サービスの炎"として灯し続けていく会社に変革していきます。

2024年6月26日
シナネンホールディングス株式会社
代表取締役社長CEO 中込太郎

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