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2020.10.23
シナネンホールディングスでは、今年度より全国の障がい者施設にて「障がい者+障がい者施設」×「自然栽培」を推進する一般社団法人 農福連携自然栽培パーティ全国協議会の活動を支援しています。
この活動は、①障がい者の雇用支援、②無農薬、無肥料栽培による自然環境の保護、食から健康を守る自然栽培、③全国に増えている耕作放棄地の再生を目的として行われています。
近年では、障がいのある人や労働市場で不利な立場にある人々の就労の問題に取り組む企業を「ソーシャルファーム(社会的企業)」として認証し、東京都などでは条例ができるなど注目を浴びています。その中でも、農業と福祉との連携の取り組みは、農林水産省も推奨しており、農福連携に取り組むことで、障害者等の就労や生きがいづくりの場を生み出すだけでなく、担い手不足や高齢化が進む農業分野において、新たな働き手の確保につながる可能性もあり、注目されています。
今回、当社は自然栽培パーティの一反プロジェクトに参画することとなり、10月16日に埼玉県熊谷市の埼玉福興株式会社(代表:新井利昌)の皆さんとともに当社が委託するコシヒカリの田んぼ一反※にて稲刈りを行いました。
当日は、新型コロナウイルスの感染予防のため、当社からの参加者は必要最低限とし、稲刈り中もマスクを着用するなど感染対策に努めました。
稲の刈り方から束ね方、乾燥させるためのつるし方まで埼玉福興の皆様に教わりながら、交流をしつつ、稲刈りを楽しみました。
稲刈り後は、施設の皆様とともに昼食を取り、埼玉福興さんで取り組まれている水耕栽培の施設やオリーブ園も視察しました。
埼玉福興さんでは、それぞれの能力に合わせて、仕事が割り当てられ、一人ひとりが働きやすい環境を整えています。
(代表:新井利昌さん)
代表の新井さんは、
「ここで働く人たちは年代寮と呼ばれる寮で共同生活をしながら、家族として生きています。埼玉福興では、障がいがあっても『労働の主体となって働くこと』をテーマとして掲げています。
働くことは、単にお金を稼ぎ、経済的自立を可能にする以外にも個人と社会をつなぐ役目があるからです。どんな人であっても受け入れて、一緒に働いていきます。」と語ります。
当日参加した社員からは、「障がい者の方という世間一般のイメージをいい意味で覆され、一緒に作業が出来て楽しかった」「稲刈りは初めてだったが、稲を鎌で刈るときのザクザクという感触が気持ちよかった」「自然豊かな環境と、埼玉福興の皆様の温かいおもてなしに癒された」との感想が出ていました。
収穫されたお米は、後日子ども食堂等を中心に、地域の皆様に寄贈予定です。
SDGsの目的にもある「誰一人取り残さない」を、身をもって実践している埼玉福興さん。
シナネンホールディングスは、引き続きこの活動を支援してまいります。
※一反=300坪、990m2