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トップメッセージ

脱炭素社会の実現に貢献する
総合エネルギー・ライフクリエイト企業グループへの進化

シナネンホールディングス株式会社
代表取締役社長CEO 中込太郎

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代表取締役社長CEO 中込太郎

脱炭素社会の実現に貢献する
総合エネルギー・ライフクリエイト企業グループへの進化

直近の業績概要および今後の見通し

株主・投資家の皆様におかれましては、平素より格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます。

2025年5月14日更新

業績概要

当社グループは、2027年度の創業100周年に向けて、第三次中期経営計画に基づき「脱炭素社会の実現に貢献する総合エネルギー・ライフクリエイト企業グループへの進化」というビジョン達成に向けて、経営基盤の強化を加速させ、成長戦略を推し進めています。2024年12月27日の適時開示にてお知らせしましたとおり、収益性及び資本効率改善の観点から事業ポートフォリオを再精査し、当社グループにおける主力事業の統合並びに事業再編に向けて、新たな経営体制のもと、グループ一丸となって取り組んでいます。

2025年3月期におけるエネルギー市場環境としましては、当社グループ主力事業に関わる石油類・LPガスの仕入価格に影響を及ぼす原油価格・プロパンCPについては、原油価格は中国の景気低迷による需要減少、米国政策、OPECプラスの増産観測等が重しとなり軟調展開が続いた一方、プロパンCPについては東南アジア地域における国内需要の増加等を背景に底堅く推移しました。

このような市場環境の中、2025年3月期の業績は次のとおりとなりました。

売上面は、電力の販売数量減少等により3,171億18百万円(前連結会計年度比8.9%減)となりました。

損益面は、主に電力事業において、市場連動型プランへの移行と管理体制の見直しが寄与し黒字回復したこと等により、営業利益は40億9百万円(前連結会計年度は営業損失7億11百万円)、経常利益は44億83百万円(前連結会計年度は経常利益93百万円)となりました。また、固定資産の減損損失及び子会社株式売却損の計上等の影響により、親会社株主に帰属する当期純利益については31億53百万円(前連結会計年度は親会社株主に帰属する当期純万円)となりました。

セグメント毎の取り組み状況は、次のとおりです。

[エネルギー卸・小売周辺事業(BtoC事業)]

売上面は、電力事業の販売数量が減少した一方で、プロパンCPが前年と比べ高止まりであったこと等の影響により、主力のLPガス・灯油販売における販売単価が高値で推移したため、増収となりました。

損益面は、運送費や人件費等が増加した一方、主に前期における電力事業の売上総利益悪化が改善した影響等により、増益となりました。

引き続き、従来のエネルギー事業の拡大に加え、物資拡販による顧客基盤の拡充と、2026年4月を予定している主力事業の統合を見据えた国内事業基盤の再整備を通じて、収益力の向上を図っていきます。

以上の結果、2025年3月期におけるエネルギー卸・小売周辺事業(BtoC事業)の売上高は753億35百万円(前連結会計年度比0.4%増)、営業利益は10億19百万円(前連結会計年度比23.3%増)となりました。

[エネルギーソリューション事業(BtoB事業)]

売上面は、電力事業における市場連動型プランへの移行に伴う販売数量減少の影響等により、減収となりました。

損益面は、前述した市場連動型プランへの移行及び管理体制の見直しによる電力事業の売上総利益悪化が改善した影響等により、増益となりました。

引き続き、石油・電力事業等の安定収益化と、システム導入による業務最適化や物流効率化を進め、持続的な成長を目指します。

以上の結果、2025年3月期におけるエネルギーソリューション事業(BtoB事業)の売上高は2,204億27百万円(前連結会計年度比12.7%減)、営業利益は20億71百万円(前連結会計年度は営業損失25億69百万円)となりました。

[非エネルギー事業]

非エネルギー事業全体としては、主にシェアサイクル事業と建物維持管理事業の好調が増収に貢献した一方、販管費の増加等が影響し減益となりました。

事業別の状況は、次のとおりです。

自転車事業(シナネンサイクル株式会社)は、プライベートブランド製品の販売が貢献した一方、雨天や猛暑といった天候要因が影響し、減収減益となりました。

シェアサイクル事業(シナネンモビリティPLUS株式会社)は、シェアサイクルサービス「ダイチャリ」の拠点開発を推進しています。2025年3月末現在、ステーション数4,000カ所超、設置自転車数14,300台を超える規模に拡大し、増収となった一方、バッテリー交換に伴う販管費の増加等が影響し、減益となりました。引き続き、メンテナンス体制の整備を推進し、自治体に寄り添ったサービスの提供に向けた取り組みを進めていきます。

環境・リサイクル事業(シナネンエコワーク株式会社)は、新設住宅着工戸数の伸び悩みによる建設系廃木材の搬入量減少や製品運送費用の増加等により、減収減益となりました。

抗菌事業(株式会社シナネンゼオミック)は、北米向け製品の売上が堅調だったものの、原材料の価格高騰等の影響により、増収減益となりました。

システム事業(株式会社ミノス)は、主力のLPガス基幹業務システムが安定的に貢献した一方、人件費や固定費等の販管費が増加した影響等により、増収減益となりました。引き続き、次世代システム等新たな開発を進めていくとともに、業界大手を中心に営業活動を推進していきます。

建物維持管理事業(シナネンアクシア株式会社)は、集合住宅の建物メンテナンス業務のエリア拡大が好調に推移したことに加え、斎場・病院など施設運営業務が好調に推移した結果、増収増益となりました。なお、第三次中期経営計画で示した「業務エリアのさらなる拡大」に向けて、新たな拠点開発を進めるとともに、大型物件の新規受注等「安定収益の確保」に向けた取り組みを進めていきます。

以上の結果、2025年3月期における非エネルギー事業の売上高は211億45百万円(前連結会計年度比3.2%増)、営業利益は6億77百万円(前連結会計年度比24.2%減)となりました。

今後の見通し

  2025年3月期実績 2026年3月期予想 前期比
(額) (率)
売上高(億円) 3,171 3,673 +502 15.8%
営業利益(億円) 40 44 +4 9.7%
経常利益(億円) 44 49 +5 9.3%
親会社株主に帰属する
当期純利益(億円)
31 30 △1 △4.9%

当社グループでは、省エネ機器の普及、ライフスタイルの変化などによるエネルギー需要の多様化や脱炭素への社会的要請等、時代の環境変化に対応すべく、2024年3月期より「脱炭素社会の実現に貢献する総合エネルギー・ライフクリエイト企業グループへの進化」をビジョンとする第三次中期経営計画を進めています。ビジョンの実現に向け、事業ポートフォリオの変革や資本効率の改善といった成長戦略を確実に実行し、経営基盤の強化を加速させていきます。

2026年3月期の通期連結業績見通しについては、売上高3,673億円(前連結会計年度比15.8%増)、営業利益44億円(前連結会計年度比9.7%増)、経常利益49億円(前連結会計年度比9.3%増)、親会社株主に帰属する当期純利益30億円(前連結会計年度比4.9%減)を予定しています。

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